2020年7月19日(日)「生野区空き家カフェ」学生レポート

近畿大学総合社会学部 山本です。

今回の空き家カフェでは生野区の成り立ちのお話からスタートしました。

そもそも「生野」という名前の由来はかなり古く、今から約1400年前の生野長者の伝説から来ているそうです。そのほかにも、日本最古の橋のお話や,生野区には長屋や戸建てが多いということを知りました。ここには様々な人たちが集まってきていて、たくさんの知識や経験が集まっている場であると感じました。

そのあとに空き家のオーナーの山田さんがお持ちの空き家を見学させていただきました。

昭和初期に建てられた長屋だそうで、ところどころに時代を感じさせるものがありました。

長屋に二階に「たから助産院」と書かれた戸を発見。もともとここにあったものなのか,どこかから持ってきたものなのか、今回はわかりませんでした…

また,鴨居の上に隙間があったり、室内の窓が茶室風であったりと、いまの建売住宅とは違う雰囲気や遊び心を感じられました。

長屋を見学させていただいた後は、生野本通商店街の周辺を散策。源ヶ橋温泉も見てきました。今は廃業されているとのことです。風呂屋としては初めて国の登録有形文化財に登録された建物だそうで、何かに活用できないものか考えていました。このまま朽ちていくのはもったいない…

商店街内は自転車の通りが多く、皆さん結構な勢いて通り過ぎていきます。生活道路という感じなんでしょうか。 最後は山田さんのドーナツ屋さんまで戻って来て,お話を伺ったりしました。

ちを歩いてみて感じたことは、極端に狭い道路であったり、長屋の入り口が4枚戸であったり、密集した建物などでした。

ここの活用を考えていくのですが、外から人が入ってきやすいかとか、子育てをするには、お店を開くには,そもそも耐震が厳しい中、住居として住み続けるべきなのかなど多くの考慮するべき部分が見えてきて、なかなか良いアイデアが見つかりません…まだまだ勉強が必要だと思った1日でした。